innocent Eye's
安かったから(\3,980)と言うのが購入理由の1。OPの歌が気に入っているから、というのが購入理由の2。でも、これって定価で買った人は怒っているんじゃないかと思うんですが。
◆innocent Eye'sとは
ユニゾンシフトのトラップアドベンチャー。
よく「REVIVEに似ている」と言われているそうですが、全く持ってその通りです。むしろセキュリティカードの扱いなんてほぼそのままだしな!
ゲームとは直接関係ないですが、ユニゾンシフトのサイト、トップにある「いのせん党 候補者 二階堂しげひさ」はよくできていると思います。
◆導入
平和な日常。今日も研究所に出勤する。真鞍岳遺伝子神経学研究所。こんな山奥のながったらしい名前の研究所に勤めることになったのはよりにもよって超心理学など専攻していたせいだ。まあ、そのおかげでここにくることができたのだけれど。そんな日々の中、突然の爆発事故。外界との断絶。ここでいったいなにが……?
◆システム
画面をクリックしながらの探索モードと各階、各部屋を移動する移動モードの二つがあり、移動モードはシンプルに移動先をクリックすると言うわかりやすいものです。
探索モードは画面をクリックしていくのですが、その中にアイテムがあったり、アイテムボックス(画面中央下)からアイテムを選択して画面の、そのアイテムを使いたい部分をクリックすると言うものです。これも直感的でわかりやすいです。
と、インタフェースは優れているのですが、突如、何の警告もなくプログラムが終了する現象が何回か起きました。修正パッチも出ていますがそれでもその現象は直っていません。
始めからEDまでを1プレイとして3回に1回程度ですのでどうでも良いといえばどうでも良いですが。
◆BGM
全曲とも『メジャー路線』という印象。強いて言えば好きですがそれ以前に好き/嫌いの対象になってないです。
◆絵
立ち絵とイベント絵があり、きちんと書かれていて違和感はありません。一部崩れている所もありますが……あからさまに変な訳でもないので特に問題はないかと。
◆シナリオ全般
色々な謎やトラップをかいくぐりながら地下を目指して行くのですが、起伏に乏しいです。
各人の動機付けも弱く何となく地下に進んでいる雰囲気。閉鎖された空間という設定なのですがその閉塞感も得になく、本当に、あくびがでるくらい、のほほん、のほほんと進んでいきます……
そしてシナリオ上の謎、全くありません。答えの全てがプレイ開始前~前半(本当に前の前の方)で明らかとなり、また、伏線が直線的すぎてあからさまにわかるという親切設計。
ここまで来るとゲームを楽しむ、と言うよりゲームという作業をしている気分です。
◆キャラクタ寸評
・紫音
プッツンペド娘。主人公は彼女を助けたいと地下にむかうのですが、全然主人公とのつながりが見えないため、モチベーションが下がる一方…いや、発生すらしません。
てーか、嫌いだし。
・二階堂 美琴
お父さんっ娘。お父さんにかまってもらえないからといって毎日お弁当を作って持っていくというのはどうかと思います。あなたは食べてあげることのできないお弁当を毎日持ってこられたらどう思いますか?ボクには怨念がこもっているようでたぶん会うことすら怖くなってくるんじゃないかと思いますケド?
・七草 由梨奈
ボケ&メガネ娘。実験動物的に扱われるのは確かに辛いでしょう。それでも居場所がここしかないのも辛いでしょう。強く生きてくださいとしか言えません。本当、報われないですね。
・二階堂 重久
博士。つーかただのおっさん。悪人というより傲慢で利己的なのですがロクな死に方をしてません。
・久遠寺 孝之
若造。悪人らしくロクな死に方をしてません。
◆総評
ボリューム不足。これにつきます。あまりにあっさりとしているためエンディングを迎えても『もう終わったの?』という感情しか残りません。達成感が全くないのです。ゲームを進めさせるモチベーションが無いあたりもこれらを加速させます。
また、各ヒロインとのセックスシーンもとってつけたようなものでさっさと終わらせて次にいきたいんだけどな~というのが率直な感想。良いところないです。
◆innocent Eye'sは買いか?
暇つぶし程度にはなります。