とらいあんぐるハート2 さざなみ女子寮
究極とか絶対とかOPの歌の歌詞(一部)です。強烈………ぃゃ、味のあるヴォイスですので聞かれる方はそれなりに覚悟を決めてからにしましょう。
また、このゲーム普段の私ならまず買うことはないであろうジャンル(萌え/純愛系)なのですが、
・会社の『取引先の人から貰った』
・その人とは『そんな話をしたことは一度もない』
・私は仕事場ではただの『パソコンマニア』に見られている(はずです)
・最初の一言は『天野くん(仮名)ってエロゲーとかやる?』
という、一生かかっても二度とお目にかかれないような狂ったやりとりが行われた結果なのです。出元は取引先の取引先ですが………はぁ~(溜息)
◆とらいあんぐるハート2 さざなみ寮
JANISの寮内同棲恋愛ADV。とりあえずファンタジーです。人猫、超能力者、幽霊、退魔士とか出てきます。
◆導入
………は?旅行行くから寮の管理人やれ?マジっスか?
そんな唐突な話はしかし既に俺の両親にも話は通っているらしく、結局俺は引き受けることにした。山の上にあるさざなみ寮。新しい生活。俺はうまくやっていけるのだろうか?
◆基本システムな~のだ
大まかに、寮内を移動する移動モードと話の進む会話モードの2つに別れています。
基本的に会話モード -> 移動モード -> 会話モードの繰り返しでゲームは進行していきます。一日は朝、昼、夜とわかれていますが、必ず朝->昼->夜と進むわけではなく、朝->夜や、昼から始まる等々変則的です。
移動モードは住人(地図上に表示)を選んで移動。そこでのイベントが発生し制限時間が減っていって制限時間が切れるまで移動できます。また、移動モード中は任意のタイミングで移動フェーズを終了させることができます。
会話モードは背景と立ち絵、メッセージが表示されるスタイル。ここで表示される選択肢を選んで話を進めていきます。
メッセージはスキップできるのですが既読スキップではなく、ただのノンウエイト表示+音声非再生になるだけなのでシナリオを読むという点では不満のある実装です。
あと、キーボードでの操作ができない点も不満です。
◆修正情報(2000/08/29)
立ち絵の表示が一部乱れる等障害がありますが、修正パッチが出ています。また、不満だった選択肢表示時のマウスカーソル移動機能についても『移動しない様にする』という中途半端なものが出ています。
目的はこれで達せられるので良いと言えば良いですが、この場合システムの機能として移動/非移動を選択できるものにするべきだと思います。
◆BGM
MIDIのみですが、前記のようにOPと、そしてEDはムービで収録されており、歌付です。
BGM自体は特に印象に残るようなものはありませんでしたが、雰囲気を壊しているようなものもなくそれなりに、という印象です。
◆おまけ機能
CGモードとBGM再生モードがあります。
CGモードは各キャラクタごとに分類されていてわかりやすいです。ただ、イベントCGしかここでは表示されないのが少し残念です。立ち絵も季節に合わせて服装を変えたりいくつかの表情もあるのでそれらもCGモードに組み込んで欲しかったですね。
BGM再生モードは無味乾燥としているのでよほど気に入った曲がない限りこのモードを使うことはないかと思います。また、Media Player等でも再生できる形式でMIDIファイルがあるのでBGM再生モードは本当にとりあえず付けたおまけ、という位置付けに見えます。
◆CGですんで
メインキャラですら最大3倍強イベントCG枚数に開きがあり、バランスが悪いのではないかと思います。CG自体については、立ち絵と比べて違和感を覚えるような物もわりとありますがおおむね良好です。
◆ストーリ全般
ほぼ3章構成となっており、それぞれの長さはまちまちですが、全体的にどのキャラクタシナリオもかなりのボリュームがあり、続けて別のキャラ攻略を行おうという気力が失われます。当然キャラクタの数だけ攻略があり、そしてキャラクタは12人というボリューム。オールクリアはかなり大変です。その必然性はないですが。1プレイは3~5時間前後かかるかと思います。シナリオ自体は全体的に平和でのどかで、なにより『愛』に満ちています。暖かな気持ちになれる、そんな話です。また、くっついた後も話が続き、祝福されたり冷やかされたりする甘い生活が続きます。
以下、簡略キャラクタ解説(クリア順)
・神咲 薫
剣道少女、ポニーテール、大きなリボン、似非鹿児島弁。堅物な性格の持ち主。だらしない行動を逐一指摘し、説教をする。剣道少女は仮の姿でその本性は退魔士。
日本刀『十六夜』を手に日々悪霊を斬ってまわる。唯一血をながすCGがある人。EDで一緒に退魔士になる。
・槇原 愛
さざなみ寮のオーナで主人公の従姉。天蓋孤独の身。祖父から相続したミニに大事に乗っている。甘ったるい声をしている。ドジ、天然、朴念仁。獣医を目指して勉強中。よく食器を割ったり、酒に酔うと散々暴れた挙句にすぐ寝るという特徴を持つ。
シナリオ中、唯一結婚指輪を『贈られる』描写のある人。ED後、どうなったかは語られてない。
・千堂 瞳
格闘少女にして幼馴染。昔の彼女。肋骨を折られたとかフェンスまで殴り飛ばされたとか物騒な話も出てくるが結局ベタぼれ状態。シナリオ量自体が少ないので比例して印象も薄い。EDはもとさやに戻っておしまい。
・十六夜
薫の持つ日本刀『十六夜』に憑いている霊。金髪、蒼眼、盲目。外国人のようだとは主人公の談だが、それを言ったら青、緑、茶と髪の色は多彩である。物を持つことはできるが壁を通り抜けることもでき、体が傷ついたりすることはない。
EDでは主人公が退魔士となって『十六夜』を受け継ぐ。
・仁村 真雪
性格破綻者でメガネッ娘。一番年上、酒飲み、自堕落。大学生ではあるが不規則な生活をし、自主休講が多い。漫画を書いて生計を立てている。知香とは姉妹。とても妹おもい。
EDはくっついたその後、知佳と酒を飲む1カット。主人公とは結婚したようだ。
・藤田 望
小学生。ほのぼのデートを楽しんだり、スキンシップを図ったり。EDは『成長しなかったので、なんちゃって小学生』になってしまった望との結婚後の話。甲状腺異常か何かか?
・陣内 美緒
こっちも小学生だが、破壊魔、わがまま属性。触覚の1。望とは正反対の性格。人かどうかも定かではないが急に体だけ成長した美緒とセックスする、というのもどうかと思う。EDでは主人公との間にお子さんが生まれている。
・仁村 知佳
触覚の2。生体兵器の1。心を読んだり、念動力をつかったり、瞬間移動したりその能力は多彩。制御ピアスを常時装備と言うあたりに『サーチェス』というキーワードが浮かぶ。妹属性なので主人公に『お兄ちゃん』と言ってかなり甘えてくる。EDで自衛官風になっているのが兵器らしいといえば兵器らしい。
・椎名ゆうひ
こいぬ系大学生。本ゲームの事実上ヒロイン。その証拠にイベントCGは最多の28枚。立ち絵の衣装も表情もバリエーションが多い。美人で背が高いらしいが高いと言えば十六夜のほうが高そうではある。EDはオペラ(?)歌手になる。
・岡本みなみ
小動物系バスケ馬鹿地獄編……じゃなかったバスケ少女。大喰らいで力持ちなのに背が低いことを気にしている。初回特典はこの人のキーホルダ。EDはなんだかほのぼのした雰囲気。
・井上ななか
バイトに明け暮れる格闘少女。煎餅屋の娘。サブキャラ扱いなのでシナリオが薄い。EDではとりあえずつきあってますという話。
・リスティ
生体兵器の2。ずっとすねているような感じで素っ気ない。シナリオによっては大食らいだったり小食だったり。肉魚はどうやら嫌いなようである。EDは明るい学生生活送ってます風。
◆とらいあんぐるハート2は買いか?
とりあえず、絵を見ましょう。それでくるものがあり、その上予算が許せば買いです。
結構長いので時間と根性が必要です。